トリコモナス性皮膚炎は、性感染症であるトリコモナス感染症が引き起こす、外陰部、膣、肛門部の炎症を指します。
女性がトリコモナスに感染した場合、泡状で悪臭のするおりものが増え、股間に耐えがたいかゆみを覚えたり、ただれ、焼けるような痛みを伴うこともあります。
男性の場合は、排尿時に痛みなどの違和感を感じる尿道炎になることがありますが、基本的に無症状のことが多いようです。しかし、放っておくと菌が前立腺にまで達し、前立腺炎を引き起こすこともあります。
トリコモナスは、必要とする栄養分を多量に保持する、性的に成熟した女性の膣を好んで寄生し、また感染経路が粘膜感染と限られているために、近年、妙齢の女性が感染することが増えているようです。
感染経路が粘膜感染と限られているので、性的交渉の際に感染することが多いです。
ゆえに、以下のことを注意することが大切になります。
コンドームを使用せずに性交渉を行うこと。
フェラチオやクンニリングスなどのオーラルセックス。
バイブやローターなどの共用。
また、性交渉以外での感染経路として、女性器の粘膜と接触する機会の多い、下着、タオル、便器や浴槽からの感染が懸念されます。
男性の場合は、感染している女性との性交渉によってのみ感染します。しかし、大衆浴場や便器の使用の際に、男性感染者からうつることがあるので気をつけましょう。
治療の原則として、患者本人を配偶者や恋人と一緒に同時期に治療します。この病気は、性交渉による粘膜感染の場合、患者本人が完治しても、パートナーや配偶者が完治していない場合に、ピンポン感染(繰り返し交互に感染してしまうこと)してしまうからです。
治療法としては、基本的に女性は膣錠を挿入したり、軟膏を塗布する局所療法で完治するのですが、細菌の感染範囲によっては、内服薬による治療が必要になることがあります。
男性の場合、内服薬を1週間〜10日服用することで完治します。
しかし、この間、アルコールの分解が阻害されるため、飲酒は避けたほうがいいようです。
また、昨今では、トリコモナス菌に作用する「トリコマイシン」「グリセオフルビン」などを主成分とする薬が市販されています。上記のような症状を感じたら、病院に行くのが最善ですが、市販の薬が手に入りやすくなっているで、感染拡大を防ぐためにも早めの服用をお勧めしたいと思います。特に「強力トリコマイシンG」(販売元:第一三共ヘルスケア株式会社)が評判がいいようです。